私が今日お勧めしたい映画は2012年ジョナサン・デイトンとヴァレリー・ファリスの共同制作『ルビー・スパークス(Ruby Sparks)』です。
この映画の見どころはなんといっても主役のルビー・スパークスを演じるゾーイ・カザンと天才小説家カルヴィン・ウェア=フィールズを演じるポール・ダノの二人の恋愛模様です。
カルヴィンによって生み出された小説の主人公ルビーがとてもチャーミングで、名前の通りルビーレッドの靴を中心とした着こなしが良く似合っています。
彼女はある日突然カルヴィンの夢の中に現れますが、彼が目が覚ましたら家の中に夢と同じ姿の彼女がいて、びっくり仰天します。
最初は幻覚だと思っていた彼も、ルビーが現実の存在になったとわかると徐々に打ち解け、唯一無二の恋人同士に。

ルビーは彼がタイプライターを打つとその文章通りの性格に変わったり、思うままの行動を起こします。
カルヴィンの理想の恋人でいてもらうためには時々そうする必要があったのですが、それが彼女を苦しめるようになります。

付き合っている恋人同士のどちらかが幸せになるのではなく、お互いに幸せになる道とは?これは男女の恋愛の永遠のテーマですが、この映画を見終えるとその解決法の糸口がわかって、爽やかな気持ちになります。

ルビーを演じるゾーイ・カザンは『波止場』や『エデンの東』などの名監督エリア・カザンの孫ですが、今回は脚本や製作総指揮者としての手腕も発揮しています。
主役である天才小説家、カルヴィンを演じるポール・ダノとはプライヴべートでも恋人同士で、息がぴったり。
脇役の人達も魅力がある人ばかりで、カルヴィンの心の支えである兄のハリー役にクリス・メッシーナ、母のガートルードにアネット・ベニング、再婚相手のモート役にアントニオ・バンデラスなど錚々たるメンバーです。
カルヴィンが犬のスコッティと散歩に行く時の海や自宅プールの美しいブルーが度々映画の場面に登場する所が、ルビーの赤い靴やパンツと良いバランスが取れていて、オシャレに仕上がっています。

ルビーとカルヴィンの二人が仲良く、時にはぶつかり合いながら相手のために成長する姿が感動的で、女子力アップになりそうな映画です。