描かれているストーリーは、人類の繁栄と栄華の副産物である自然破壊、資源の枯渇、地球環境の悪化、他惑星への移住から始まっています。

人類こそがこの地球を破滅させる原因と気づいて、腐敗、堕落する人間社会の清浄化のために特殊統治体制が始まったのでした。

新興していく自分たちの世界の将来をこの作品の中にリアルに感じてドキドキしながら読んでいました。

 

スーパーコンピュータを使って人間が人間を管理して、描く未来に正しくないものは抹殺されていく中で、副産物、ミュウが生まれたのです。ミュウは体が弱くていろいろな超能力を持ち体のどこかに障害を持つ存在で、管理された人間から抹殺されていく中、結束して安住の地、命ある自然の地である故郷、地球へ旅だっていくのでした。

その新しい指導者を迎えるためにジョミーが選ばれて、14歳の目覚めの日、大人社会に適応するための洗脳を受ける成人検査の日にミュウの長が検査を邪魔して、同胞として迎え入れます。

人間世界でエリートとして世の中を束ねることになったキース・アニアンが世界を知れば知るほど疑問がわいてしまい、自分の置かれた立場との狭間で苦しむのですが、その悲哀が何ともやるせないものでした。

人間の持つ自然を愛する力というものは、『不当な管理』を押し破って新しい世界を追求して、念願の地球にたどり着きます。その時は不毛だった星が再生して緑が育ち、ミュウも人間もなく生活を始めるのです。

 

竹宮恵子さんの描かれた作品の中でも、私が今まで読んだ漫画の中でも一番好きなものですが、本当に今の時代、人工知能が発達して人間を超えるときが近づいてきたのですが、自然の中で地球や人類の幸せがあって欲しいと願うばかりです。